『「不登校」は天才の卵』を読んで
前回図書館に行ったときに何気なく手に取って中を見てみたら、そうだよね、そうだよねとやたら納得できることが書いてあったので、借りてきて家でゆっくり読んでみた。
『「不登校」は天才の卵』阿部伸一著
もう長女は不登校でもないし、ましてや天才だとも思ってはいないけども😅
ちなみにこの本を見つけた次女は「長女ちゃーん!ママがどえらい本を借りてきた!」と言って、この本を持って走り寄ってきたらしい!
長女は「ウケる〜」と言って笑ったらしい😁
この本は、不登校者は天才だと言っているのではなく、過去の偉人たちの中には不登校だった人たちもたくさんいるから、「学校に行けないから人生詰んだ……」なんて思わないで、「天才にも負けない才能があるかも?!」くらいに思って接してあげてくださいというように、親の心を軽くしてくれるアドバイスがたくさん書いてあった。
しかも、天才として有名になることがイコール成功ではないですよ、自分の才能や個性を発揮して、自分自身が幸せだと思うことが成功だと思うとも書いてあり、決して不登校を勧めるものでも、不登校経験者を英雄視するものでもない。
本の中身は大事なところがオレンジ色の文字で書かれているので、とても読みやすかったし、どれも共感できた。
また、すべてがものすごく分かりやすい言葉で書いてあるのでスラスラ読むことができた。
内容は
第一章 不登校でもイイわけ
第二章 不登校は天才の卵
第三章 ウチの子はなぜ不登校なのか
第四章 あなたがいまやるべきこと
第五章 目先の受験より20年先の未来
第六章 学校に行かない7つの選択肢
からなっていて、不登校の子を持つ親に対して、悲観などしなくて大丈夫、その子の可能性を伸ばす方法はたくさんあるよと教えてくれる内容となっている。
私はいままでの人生で、もしくは生まれ持った性格からか、刹那主義というか現実主義というか、わりと「いまを大事に生きるタイプ」なので、長女が「もう無理だ……。学校休んでいい?」と言えば先のことはとりあえず考えずに「もちろんいいよ!むしろずっと家で休んでいてもいいよ」と言ったし、学校を休んだからにはとことん体をやすめようと言って、ふたりでドラマやアニメやKPOPのMVや歌い手さんの動画など、たくさん観て楽しく過ごすようにした。
他人と比べない、親は立派じゃなくていい、目先の受験ではなく20年後に幸せでいられるかなどなど、著者の方とわたしの考えはとても似ていて、これで良いのだと再確認できた。
著者が言うように、こういう本はむしろ不登校ではなかった人に読んでもらいたいなと思う。
不登校になってもいろいろな道が「本当に」あるのだ。
「不登校イコール人生の敗者」ではないのだということを経験者以外の人が知れば、世間も不登校に対する意識が変わるのではないか。
長女が不登校になってからというもの、それはそれはたくさんの方々に助けて頂いてきた。
そんなに周りが助けてくれるものだとは、長女が不登校になるまでは全く知らなかった。
「実はいま困っている」と、最初にほんの少しだけ勇気を出して助けを求めたら、どんどんいろいろな方が助けてくださるようになった。
(忘れないうちに、助けて頂いたことをまとめておかなくては!私も同じような経験をされた方々のブログにすごく励まされたっけ!!)
とは言っても、時々まだ長女と同年代の楽しそうにしている子たちを見ると「なんでウチの子はああなれなかったんだろう……」などと思ってしまうときもあるが、この本を読んで、他人と比べてできないことを嘆くのではなく、昨日の自分よりもできることを少しでも増やせるようにサポートしてあげたいと改めて思った。