よもぎだもの。
私が働いているミニスーパーは、いくつかのいわゆる【目玉商品】が毎週本部から送り込まれてくるのだが、これはその中のひとつ『熟成よもぎ蒸しパン』。
たまご蒸しパンの方はコンビニやドラッグストアのレジ横で売られているのをよく見かけるが、よもぎの方ははじめまして。
お客様からレジでこの蒸しパンを出されると、そのうっすいうっすいピチーッとしたラップ越しからももっちり感が伝わってきて、レジをやりながらいつも食べたくなってしまう。
なので、さっそく買って帰って食べてみた。
緑色がとても濃いので期待した通り、ひとくちたべるとふわっとほのかに草?よもぎ?の味がして、苦すぎる?草っぽ過ぎる?こともなく、ちょうどよいよもぎ感で、なおかつ食感はモチーッとしていて美味だった。
私が至福の顔で食べていると、次女が「うわ〜!何食べてるの?!緑のパンなんて美味しいの?!」と聞いてきたので、「美味しいよ!」と答える。
ちなみに次女は草はもちろん抹茶的な緑のものも苦手である。
「どんな味なの?」とさらに聞くので、「うーん……草の味」と答えると
「草の味とか言ってて草」
と、言われてしまった。
「だって、よもぎだもの」
と言うと、今度は
「みつをじゃんw」
と言われた。
「相田みつを先生でしょ」と、自身も先生呼びはしたことはないが心の中でそう注意して、しかし小4で「だもの」と言う語尾を聞いてみつを先生の名前を出すあたり、お主もなかなかよの〜とも心の中で次女を褒めた。
『熟成よもぎ蒸しパン』を食べながら、もう20年以上前になるが、大学生の頃相田みつを美術館に当時の彼(現在の夫)と行ったなぁと思い出したり。
いまは東京国際フォーラムに美術館があるんだっけ。
コロナが落ち着いたら絶対行こう。
『つまづいたっていいじゃないか
にんげんだもの
みつを』