推しの区別がつきません!

最近、顔や名前がなかなか覚えられなくなってきたけれど、それでも推したい!アラフィフのおPさんの正直な気持ちを綴ります。

つらい迷走神経反射、よくがんばったね……

おとといは、新年早々にして今年最大の難関であった長女の血液検査の日だった。


長女は注射の際、必ず迷走神経反射を起こす。

普通は数分か数十分もすれば治まるらしいのだが、長女のはもっとてごわい。

中学2年のとき突然学校に行けなくなったのも、採血がきっかけのひとつでもあった。


採血をするとめまい、寒気、吐き気、耳鳴りなどが一気に押し寄せるそうで、何度かその状態を見守ってきた私にとっても心配で見ていられないようなトラウマになるレベルの不調を訴えるのだ。

迷走神経反射は実際「気のせい」ではなく血圧も下がったりするので本人の恐怖たるや想像に難くない。


最初にこれはおかしいと気づいたのは幼稚園の年長あたりで打つ予防接種のときで、打つ前は超健康、熱もなしだったのに、接種後30分くらい気持ち悪くて動けなくなってしまった。

我が家は夫が注射の際まったく同じような症状になるので、遺伝かな〜くらいに思っていたが、その後の心身の不調と相まって、反射の度合いがその後どんどんひどくなっていった。



で、おととい。



以前から長女は月経困難症気味だったのだが、その他の不調の方がひどかったので、そちらが落ち着いたら婦人科に行こうねと言っていた。(もうこれ以上通う病院を増やすことを私が恐れたのかもしれない。)

その後、長女の血の滲むような頑張りによってメンタルはだいぶ回復してきたので、高校に入学後、隣駅の評判の良い婦人科に通うことにした。


その婦人科での血液検査がおとといだったのだ。


もちろん、院長先生には全てお話ししていて注射が苦手なことも理解してくれたが、心療内科も含め長年服薬をしているので今後の治療を決めるにも血液検査は必要だと言われ、意を決して受けることにした。


採血担当の看護師の方に詳しくお話ししたら、横になって採血しようねと優しく言ってくださり、用意してあったカイロをキンキンに冷えた長女の両手に持たせてくれたり、身体に毛布をかけてくれたり、針を細いのを使用してくれたり、世間話をして気を紛らわせてくれながら採血してくれた。


あとで長女に聞いたら、やはり針を抜くまではそんなに緊張せず今までで1番ラクだったらしい。

が、針を抜いた途端、刺していたところが痛みだし、目が回りだし、気持ちが悪くなってしまったそうだ。

いつもならここから顔が真っ青になり、呼吸が荒くなり……となるのだが、看護師の方が「目は開けておいて。閉じちゃだめよ」と教えてくださり、長女も目を開けたままにしてしばらくいると、長女が「目を開けておくとそんなに気持ちは悪くならない!」と言い、たしかに顔色も普段通りのままだった。


「でしょ〜!目を閉じちゃうとあっと言う間に自分の世界に入っちゃうから」と看護師の方がにっこり言った。

10分くらいすると長女がもう大丈夫だと言ったので、ゆっくり起き上がったのだが……残念ながら失敗。


先ほどよりもひどいめまいと寒気と片耳がまったく聞こえない状態になり、また寝かせていただくことになってしまった。


他の看護師の方々も来てくださり、毛布を足してくださったり、足を高くしてくださったり、酸素濃度や血圧を測定してくださり、氷のような冷たさの長女を心配してヒーターまで持ってきてくださったり、本当に本当に優しくしてくださった。


長女が不登校になってからというもの悲しみのどん底に突き落とされたような気持ちをたくさん経験したが、そのかわりに本当にたくさんの方々の優しさも味わわせていただいてきた。この日もたくさん優しさをいただいた。



結局30分くらいさらに寝かせていただき、その後再チャレンジしたところ、気持ち悪さはあるものの歩けるくらいには回復したので、電車ではなくタクシーで帰宅した。


長女は帰宅したら落ち着いたのかお腹もすいてきて、身体が温まるようにとうどんにしたらペロリと食べてくれた。



こうして、我が家の今年最大のイベントがなんとか終了したのだった。


ん?


そういえば、院長先生、「定期的に血液検査はやらないといけない」って言ってたな……。「定期的」って、どのくらいだろう……。もしかして今年中にもう1回くらい、ビッグイベントがあるのだろうか……😱


長女よ、この定期的に来るビッグイベントを回避するためにも、薬を飲まなくても大丈夫なくらい健康になろうね!